Foie Gras

mouf2005-09-21

フランス料理の珍味といえば、フォアグラ・トリュフ・キャビアですね。


「フォアグラが食べたい」という友人の来訪に備えて、前菜にフォアグラがあるお店があるたびにチビチビ試してみたことがあったのですが...
たいがいのお店では、フォアグラを白ワインと混ぜてパテにしてしまったりして、何がどうおいしいのかわかりにくい。少なくとも、日本でアンキモを食べたことがある人なら、ふーんと思う程度で、ぜんぜん印象がパッとしませんでした。


そこで、いちばんフォアグラの印象が強く、フォアグラを理解しやすそうだったお店がここ。


メニューの前菜(Entrée)のページではなく、一番最初の名物料理(spécialité)のページのトップにある「ナマのフォアグラ岩塩添え」がこれです。
これは、生の新鮮なフォアグラをそのまま薄く切って、岩塩をまぶしただけで供されます。


そこで、同じくらいの大きさにスライスされたカンパーニュパンをテーブル備え付けの白いトースターで焼き、焼きあがったパンにフォアグラのスライスを乗せると...

トーストの熱でフォアグラの脂肪分がトロリとゆるんできたら、すかさずそこでさくっと食べます。すると、トーストされたパンの食感と岩塩のしょっぱさととろりとしたフォアグラが渾然一体となって口の中に広がります。
当然ながら食べながらもしっかり次のパンを焼いて、間を空けずワインもぐびぐび進むでしょう!
いろいろ加工されたモノをいただいてもよくわからないので、まずはこのあたりの基本的でシンプルな食べ方を確認した方がいいと思いますし、実際おいしいとも思います。

場所は、エッフェル塔の左側の道をエコール・ミリテールに向かって少し行ったところで、お昼のメニューもあるそうですので、観光のついでに昼食として楽しむこともできそうです。
ほかにも、カモを使った地方料理もおいしく、今回食べたカモのコンフィとサンド豆のカスレもとてもおいしい。

店頭の部分で店舗販売も行っていて、フォアグラやお菓子、ワインなどがキレイに並んでいます。


マダムに、日本人旅行者が来たりしても大丈夫か?と聞いたら「英語で何とかいたします。」と心強いことも言っておりました。


Au Petit Sud Ouest
46 Av. de la Bourdonnais 75007 Paris
TEL 01.45.55.59.59
公式サイト
(このお店は、「地球の暮らし方」に紹介されていました。この本の「気軽に外食」のコーナーのレストランのセレクションは、ハズレが少なくお薦めです。)