今朝のmetro紙

mouf2005-06-07

フランス人は、仕事についてはそこそこ条件がいいと思っている。
ケリーサービスの調査によれば、61%のフランス人が自分の仕事に対して、満足
しているもしくはとても満足していると回答した。


仕事は、幸福と自己実現の根源である。臨時雇用者業界(?)が14,000人のヨーロッパ国民を対象として行った調査の結果を見れば、こう結論したくなるであろう。
まず第一の結論として、ヨーロッパ人の大多数が仕事の条件は悪くないと考えている。調査を受けた人々の58%が自分たちの仕事に満足している、もしくはとても満足していると回答している。フランス人は、ヨーロッパの中でも「満足度のより高い給与所得者」の一群を形成していた。というのも、61%が自分の職場に満足していると述べ、これは満足度1位のスカンジナビア(68%が好意的回答)に次いで2位であった。さらにこの調査によれば、フランスで最も満足度が高かった人々は、会計士や金融部門にあり(70%が満足もしくはとても満足)、同様に人材資源(派遣?)の分野でも68%と高かった。


不十分な報酬
仕事と生活という側面では、65%のフランス人が職業生活とプライベートのバランスが良いと延べ、労働時間数に関しては59%が同様の意見を持っていた。問題は収入に関することで、給与所得者の48%が満足していないと表明し、これに対して満足しているとしたのは37%。また研修等の職業教育の機会については、35%が満足し、41%が不満を表明した。ケリーサービス社長のマーク・リウは「今回の調査から、良い雇用者とは、職員の給与について理解を示し、また何にもまして彼らの専門知識の養成にも配慮する人物である、ということがわかる」と考えている。


最も満足度が高い人々
フランス人給与所得者のうちもっとも満足度が高い分野は、会計分野、金融および人材派遣分野であった。もっとも満足度の低かった人々は、研究職、マーケティング、コミュニケーション分野で働いていた。
この調査によれば、勤続年数が長いほど職業への満足度が高く、5年以上の勤続年数の者では68%が満足しており、これに対して勤続年数1年未満の者では60%であった。


そりゃ、夏に4週間、クリスマスと2月に1週間づつのバカンスがあって、
ほぼ9時-5時で1時間の昼休みつきですからね。ちなみに、別に見かけた数字は、フランス人の平均月収は1,500Eurosとか。
さらに、この国の人々の90%が、自分は幸福だと感じているそうです。

今日のmetro紙

mouf2005-06-06

文面は、
ジャック・シラクとゲルハルト・シュレーダーは、土曜の夜のベルリンにおける会談で、フランス・ドイツの協調を活発にしていくことについて協議した。「首相と大統領は、EU憲法のプロセスを続けていくことで同意した」両首脳の晩餐会が終了した時点で、シュレーダー首相のスポークスマン、ベラ・アンダは述べた。ジャック・シラクは、今のところ12カ国が批准のプロセスへの参加を表明しており、1つの国家、これはフランスのことなのだが、これが「自分達だけでは憲法の運命を決められない」といっている、と述べた。結束へのアピールは、とくにイギリスを視野に入れており、このイギリスでは、トニーブレアによって本来は2006年春に予定されていた国民投票による批准のプロセスを凍結することが、本日発表されるであろう。


写真はシラク大統領とシュレーダー首相。
希望にあふれた、なんとなく自衛隊のポスターのような構図で、いいですね。


さて、このシラク大統領。
先週は瞬く間に内閣改造を行い、これがかなり国民も納得する人事で国内の雰囲気も一新。
さらに、オランダの動向も見つつ、一週間後にはこちらからドイツを訪問して、この活動。
やっぱり、たいした人物だと思います。


他の人物では、個別の数字は上がるとしても、こういう国際社会を視野に入れた行動はまだまだ無理だと思うんですよね。
やっぱり、「座長が張れる役者」みたいな貫禄があります。
たぶん、EU統合が夢だと思うので、初代EU大統領とかになれればいいのですが...

今日のmetro紙

mouf2005-06-01


左が新首相のド・ビルパン氏、右が話題の新国務相サルコジ氏。


同紙に出ていたフランス2005年4月の失業率。


男性全体:9.3%

  • 25歳以下*: 22.3%
  • 25〜49歳: 8.1%
  • 50歳以上: 6.8%


女性全体: 11.2%

  • 25歳以下*: 24.5%
  • 25〜49歳: 10.6%
  • 50歳以上: 7.6%


ちなみに国全体の失業率は10.4%
(*)この25歳以下は、乳幼児や学生も含まれるのか、身近な人に聞いたところ、16歳以上の就学を終了したもののみとのことで、つまり学生は含まれない。

今朝のmetro紙

mouf2005-05-31

今朝のmetro紙。


すでに1面の2/3はテニスとかの別の話題。


今回の投票結果は、いくつかの社会的階層により分断されていた。まず、現役世代と退職者層。現役世代の60%が反対派だったのに対して、退職者の52%が賛成票を投じている。これとは別に帰属する社会的立場による分断もある。一般大衆およびいわゆる中間層の多くは条約に反対票を投じた。労働者の71%、会社員の66%、中間管理職では57%にあたる。「中流の上」の人達は、多数派が賛成票に留まった。管理職の67%、自由職業者(註:弁護士、医師、起業家、個人経営者などを含む)の60%が賛成票を投じた。教育水準からみてもこのような亀裂があり、「バカロレア+2(註:学士資格程度)までの人々は多くが反対派であり、2以上の人々は賛成派に協調を示した。」とブルノ・ジャンバールは説明する。CSAによれば、反対派の最大の意図の一つは、結局はフランスのおかれている「社会情勢」にあった。TNS-Sofreやユニログなどの別の調査によれば、反対票を投じた人々のうちの46%がこの条約によりフランスの失業者問題が悪化するのをおそれ、40%が現状のていたらくへの不満表明を意図していた。


アラン・ジュペ(彼のブログにて)
フランス人の多くが、より保護主義的かつ国内雇用を重視することを要求したのだ。逆の言い方をすれば、そこにはヨーロッパは「自由主義的であるべきではない」という言葉が隠されているのだとしても。


パリ市民の75%が投票
内務省が日曜の夜から月曜にかけて公式発表した数字によれば、パリに住民票をもつ市民の75.06%が投票し、これは全有権者1,084,114人のうちの813,783人にあたる。このうち、66.45%(532,036票)が賛成票を投じ、33.55%(268,617票)が反対票を投じた。


ヨーロッパ議会議長、Josep Borrellは、フランスの反対投票がドミノ効果を招くことはないと考えている。「フランスにノンと言わしめた理由は、ほかの国には当てはまらない」昨日発刊されたル・モンド紙の会見で彼はこう明言した。「もしオランダ人が反対したとしたら、その理由がEU憲法自由主義的すぎると彼らが判断したからだ、なんて信じますか?」と彼は疑問を呈した。


欧州委員会議長:Jose Manuel Dualo Barroso
「条約の改定の可能性は私はないと思う。なぜなら25の加入国があり、極度に難しい妥協の結果としてこの憲法は生まれたものだったからだ。」


トニー・ブレア
Tony Blairは昨日、フランスの多数反対投票の直後、EUが自らを考え直すべき時を招いたのだと推測した。問題となっているもの、それは「ヨーロッパがグローバリズムと技術革新の圧力に対処するための方法だ」と首相は断言した。


これは、明日のル・モンド紙(今日の夕方発行)に出ていた地図。

否定票の割合の高い地域(赤)と失業率が高い地位(青)がオーバーラップしている。(平均失業率10.2%,真っ青の地域は12-14%?)


ちなみに、さっそく首相が辞表を提出し、シラク大統領はド・ヴィルパン氏を新首相に、また国民の人気抜群の与党党首サルコジ氏も政府に迎えるらしい。


ということで、お家騒動に終始して一件落着しそうなのですが、EUはいったいどうなるのでしょう?

今朝のMetro紙

mouf2005-05-30

まず、これが今日のリベラシオン紙の一面。


今朝の metro紙から


Nicolas Sarcozy
「今日、フランス人は意を決してノンと言った。これは重大な政治的事件である。」ニコラ・サルコジはこのように宣言した。「フランス人が言おうとしていることを考えなければならない。」「新たな希望を築くために、私達の国家の行方を決めるであろう次の選挙まで私たちを分裂させるこの22ヶ月間を有効に使わなければならない。」と付け加えた。国家を動かすために背景にある理由を強調すること、彼の持論である「革新的かつ精力的かつ野心的な活動方針、これは私達の政治・経済・社会における大きな転換点である。」


Jean-Marie Le Pen
Front Nationalの総裁、ルペンもまた国家の責任者の辞任を求める。「彼にはもはや国家の元首としてとどまる資格はない。また、国民は、彼の閣僚達と同様に、彼にも今夜その意志をはっきりと表明した。これに対して、彼もその信任を返上すべきであろう。」とも付け加えた。


Jack Lang
ジャックラングは、反対派の勝利は「政治権力に対する怒り、憤り(とbranca?)などの象徴だ」と考えている。「多くのフランス人が、心の奥底で「もう十分だ、10年だろう、もうたくさんだ!」と言っているのだ。」


明日のle mond紙(今日の夕方に発行)
ノンと投票した理由
次の理由の中で、あなたが「ノン」と投票することにした一番の理由はどれですか?

  • この条約はフランスの失業問題を悪化させるから:46%
  • 現在の体たらくにうんざりしていることを示したい:40%
  • ノンと表明することが条約の改定を可能とするから:35%
  • この条約は自由主義Liberal)すぎる:34%
  • この条約は、理解するのがことさら難しいから:34%


いずれにしても、EUの迷惑やヨーロッパの今後の対応については全く言及されないことが重要。
政治家達は、「ヨーロッパ」をすっかり自分の権力争いの道具にしてしまっています。
国民も、実状は35時間法の改正や祝日の一日返上とかが気に入らないというあたりが、おそらく今回の「ノン」のモチベーションになっているのではないでしょうか。
しかし、おそらく誰も、まさか今回の国民投票でこれが否決されるとは考えておらず、ちょっと慌てていて、「なんで他の連中までノンと投票したんだ?」と勝手なことを考えているのではないかと思います。


これは、今日のリベラシオン紙の裏表紙。

ちなみに、このアホなパスタ会社は、今日の三紙すべての裏にこの広告を出していました。

mouf2005-03-17

フランス人の職場の女性に教えていただいたのが、ここ。
(最初、FauchonとHediardを教えてくれたのですが、日本ではあちこちにFauchonがあるんで、できれば他のところを...と言ったら、驚いてました。)


シャンゼリゼ通りを凱旋門からコンコルド広場に向かって右手。例のでっかいヴィトンより手前の角にあります。


並んでいたら隣に日本人女性が二人いたので、「ここではどのお菓子が有名なんですか?」と聞いたら、「マカロン」なんだそうです。その女性の知り合いにパティシエがいるそうなのですが、そのパティシエによればパリで一番おいしいマカロンなんだそうです。
「でも、マカロンってそんなにおいしいもんっすかね?」と聞いたら、その女性も「おいしいマカロンなんて食べたことがないので、記念に買ってみる」と言ってました。


こういう展開ならば、自分用に6個入りの小さいのを購入するしかありません!
あのパカパカでクッキーみたく硬いやつに砂糖シロップをコートして、カッタいクリームが挿んであるものをイメージしながら、先ほど一つ食べてみたのですが...


これがおいしかったのです!
そもそも、ふんわりさくさくで、舌の上でそのまま解けていくようなあの感覚でしょうか。
さらに、クリームが凝っていて、ただ甘いだけではなくサワー系だったりして柔らかくておいしい。(註:関係者ではありません。)
もったいないので、のこり4個は食べずにとってあります!


75 Av des Champs-Elysees 75008 Paris
TEL: 01.40.75.08.75.

mouf2005-03-16

最初にこの街に3日間だけ下見に来たときに見つけたのが、このお店。
Rue St.Honoreをバンドーム広場からパレ・ロワイヤルに向かって右手、GODIVAを過ぎた次のブロックすぐのところにあります。


最初に通りかかったときに、お店のウインドウを覗いていた日本人観光客の女性がいたので、「ここ有名なんですか?」と聞いたら、かなり有名らしい。(というか、みなさんもすでに御存知ですね?)
内部はシックな内装のショコラティエですが、必ず日本人の接客担当の女性が2-3人いて、商品を見ていると用件を聞きに来てくれます。
もちろん日本語で買い物ができるので、観光できた方でも心配無用なのですが、意外とフランス人のお客さんも多い。
さすがなのは、日本人との接客以外にはお互いに日本語を使わずフランス語で会話しているところでしょう。(じゃないと日本人のお土産屋みたいな印象になりかねないですよね。)
ちなみに、お土産に何回か買ったことがあるのですが、自分で食べたことはありません...
そういえば、今週のEXPRESS (Magのほう)にも見開き2ページで紹介されていました。
(とはいえ、新宿伊勢丹と広島にも支店があるらしい。)


231 rue St. Honore 75001 Paris
TEL 01.55.35.35.96