mouf2005-08-27

以前にもご紹介いたしましたが、街中でトイレに行くならば、

1.路上公衆トイレ(1, 2)を利用する。(0.40 Euros)
2.デパートなどの大型店舗に行く。(無料)
3.大きなメトロの駅に行く。(1,2)(ただし、トイレがない、もしくはあっても閉まっている可能性あり。)

などの選択肢がありますが...


もう一つの方法があります。
それは、「カフェに入る」です。
街中ならば、たいがい近くにカフェがありますので、まずお店に入って座ってから、すかさず店員さんに何か注文します。
そこで、おもむろに立ち上がってトイレを借りてください。
トイレはほとんど地下にあります。
(もちろん、やむを得ない場合には、カフェに入っていきなりトイレに直行、出てきてから注文でも構わないかもしれませんが、きっと出てきたときのマスターやカウンターの常連さん達の思いやりと好奇心あふれる視線が痛いと思います。)


しかし、観光スポットのそばだった場合には、カフェのトイレも有料(0.40-0.50 Euros)であることがあります。

そしてもう一つ。
ドアを開けると、こういう仕組みのトイレが待ち構えている場合があるのです。


これは、「トルコ式便器」と呼ばれているのですが、地域によっては「アラブ式」と呼ぶところもあるようです。
正確には、便座がありません。


これ、正式な使い方が判らないのですが、少なくとも2つの足場に足を置くことまでは確実です。
おそらく、この画像なら手前を向いて屈みこむと、排水口の位置関係が良いようです。
自分の下は全面が便器ですので、くれぐれもモノを落とさないように気をつけてください。


終了後にレバーで水を流すのは、普通の便器と同じなのですが...
水を流すときにはくれぐれも便器からきちんと出てからレバーに手を伸ばすことをお薦めします。(大量の水が激しく出てきますので、水(+α)が足元を洗う、何かに当たって水が跳ねる、溢れるなどの状況が予想されます。)


さて、あとは席に戻って、暖かいコーヒーを飲みながらしばらくのんびりするだけです。

オペラ座のハチミツ

mouf2005-08-24

パリには2つのオペラ座があります。
新しく出来たオペラ・バスティーユと歴史のあるオペラ・ガルニエ。
こちらが古い方のオペラ・ガルニエで、ナポレオン3世の時代(1860年)にシャルル・ガルニエが設計したのだそうです。

かなり豪華な設計で、華やかな金色をふんだんに使った彫像や装飾は、天気の良い日にはキラキラと光ります。


このオペラ・ガルニエ。
入り口には警備員さんがいるのですが、内部に入って見学することができます。
そして、入り口を入った右側には小さな売店があり、パンフレット等を販売しているのですが、そのレジの右側の棚の真ん中に展示されているのが...

噂の「オペラ座のハチミツ」です。
両脇にはバッハとプッチーニのDVDが控えています。
1瓶11 Eurosでした。


ちなみに、なぜか日本人がよく買っていくのだとのことです。
オペラ座の屋上にあるハチの巣箱は、見学できるのか?」とも聞いてみたのですが、「安全上の理由から公開してない。」とのお話でした。


なお、このオペラ座の前の階段には、いつもたくさんの老若男女が何となく嬉しそうに腰掛けているのですが、こうしてオペラ通りからルーブル宮の夕暮れ時を眺めるのも、とても贅沢で美しい時間の過ごし方です。

今朝のmetro紙

危機にあるヨーロッパがサミット会談を行う

加盟25カ国が2日間、EU統合の頓挫を避けるべく協議を行う
2007年から2013年にかけて行われるヨーロッパの拡大のための資金をいかにまかなうか。ヨーロッパの農業にはどのような未来があるのか。EU憲法の批准のプロセスを進めていくことは必要なのか。EUは今月、三つの頭の痛い問題に直面した。ルクセンブルグ首相であり、現職のEU議会の議長でもあるジャン・クロード・ユンカー(?)氏は、この危機的状況が緩和される可能性について今のところ悲観的であるとわかった。
EC議長ジョセ・マニュエル・ドゥラオ・バロッソ(?)氏も「もしも私たちがどうにかできなければ、EUはずっと危機的な状況のまま機能しなくなるだろう」という同じような印象を抱く。ヨーロッパに対して責任のある多数の国家が一致して、2007-2013年のEU拡大の出費(8710億ユーロ、EU国民総所得の1.06%に相当)に対する妥協案を提案する、これならば受け入れられるだろう、とユンカーは考えている。

問題となっている貢献
しかし、EU予算への貢献を制限したいと考える国家もある。「オランダはEUに出費しすぎている」という国民感情EU憲法に否定票を投じることになったオランダがそうであり、イギリスも、1984年に獲得した代償(註:優遇策「イギリスへの払い戻し」)を守ろうとしているのであるが、そのイギリスは本日、驚くべきことにヨーロッパのパートナー諸国によって判断されることになる。
トニーブレアは、「費用負担の払い戻し」は必要だったとし、費用負担の構造を完全に見直すこと、とくにEU農業政策(?: PAC)を再検討することが必要だと断言する。これは、多数決原理が支配するフランスには不可能である。2002年に満場一致で決定されたとおり、PACの予算は2013年まで聖域とされている、とジャックシラクは再確認した。
その反面で、EU憲法の批准のプロセスに関しては、問題の火種の部分が沈静化していく傾向にある。批准のプロセスをまだ行っていない加入国に、フランスとドイツがこれを勧めて行くならば、それは指導者に日程の変更をおこなうことを促しつつ、昨日までの流れを増幅させないよう冷却期間をおくための呼びかけが昨今強まっている。拒否する国が伝染的に増えることを避けるために英国とスエーデンが冷却期間をおくことを要求したことに対しては、バロッソもこれに賛同した。

今朝のmetro紙

ラ・サマリテーヌは将来を模索している
パリのデパート、ラ・サマリテーヌの社長フィリップ・ド・ブーォワは、店舗の工事のための閉鎖の発表にショックを隠しきれない従業員たちに対して、「解雇はないと思うし、再就職という解決策もみつかるであろう」と確約した。ジャーナル・ド・ディマンシュ紙との会見でも、「以前も述べたように繰り返しますが、解雇はないでしょう」と繰り返した。
建物の老朽化
セーヌ河畔、パリI区の中心に位置する有名デパート、ラ・サマリテーヌは、建物の安全設備の老朽化を理由に、来週から数年間(quelques anees)閉鎖される。これに対する労組サイドの推測は、LVMHグループは、1905年に作られたアールデコ調の建物を改装し、さらに2012年に見込まれているパリでのオリンピック開催を見越して豪華なホテルにしようとしているのではないかとの見方をしている。社長は誰の首を切りたがっているのかという噂もある。他の場面では社長は「店舗の収支報告と閉鎖の理由には全く何の関係もありません」と語っている。
サマリテーヌの従業員は、先週土曜日に日中1時間のストライキを再び行い、また本日も新たな集会がもたれるであろう。LVMHグループが所有権を有するこのデパートの運命は、6月28日に決定される。

Les Abeilles

mouf2005-06-11

いままで養蜂とは全く無縁な生活を送ってきたのですが、これも不思議ななにかの御縁ですので、もう一ヶ所行ってきました。


場所は、13区CORVISART(6番線)のrue butte-aux-caillesにあります。
このブットオーカイヨ通りというのが、とってもいい感じの街で、ちょうど三軒茶屋とか高円寺の小さな通りのよう。そこに、この店舗があります。


店名は「Les Abeilles」(ミツバチ)。
ハチのデザインの下には、「蜜と蝋」と書いてあります。知る人ぞ知る、蜂蜜と養蜂用品の専門店だそうです。(右下は、サングラスをしてなぜか軒下で日向ぼっこをしていたおばあちゃん。)
店頭の白いマヌカンが見えましたでしょうか?

店に入ると、このマヌカンが歓迎してくれます。これは、ハチ除けのフードに違いない。
ちなみに、その後ろにはあるのはタンタンの1場面。

しばられたタンタンにあやしい人物がビンを見せて、
「にいちゃん、これを知ってるかい?」
タンタン:「はっ、それは気が狂う毒薬!」そこで帽子が飛ぶ。
(実は、ビンにはハチミツと書いてある。)

まず、店内右手には、大きなタナがあって、ハチミツの小瓶がたくさん並んでいます。みると、アカシアとか、Chataignierとか、種類も豊富。このディスプレイには、どことなくあのマリアージュをイメージさせるものが。
店主のおじさんが、ジャン=ジャック(Jean-Jacques)さんというらしいのですが、この方がとってもいい感じの方で、
「あの、ハチミツ買いたいんですけど、どれが良いのでしょうか?」
「んー?全部いいよ。(tous!)」
「あ、ん、それではどれかをお薦めするとしたら、どれが…」
「んー、アカシアとかラベンダーとか…」
「あ、そうだ!日本から来たんですけど、日本にないフランス特産のものとかあります?」
「お、それならchataignier」
「(○△*×?)」
「kurinoki」
「(なんだ、kurinoqui??フランス語にそんなのあるのか??)」
「栗の木、知らない?ほら、マロニエマロニエ
「ってか、なんで日本語の栗の木知ってるんですか?」
「だって、日本のお客さんがたくさんいるんだよ。」
しまった、相手が日本語で「栗の木」知ってるのに、こっちはアウェイでchataignierを知らなかった。
というか、実は日本人がたくさん行っている有名店のようです。
「じゃあ、そのkurinokiと...このアカシアが三種類あるのは?」
「あ、これとこれは、中身は一緒でこっちは液状、こっちは固まっている。それからこの上のビンのアカシアは、すっごい純度(とれっとれ、ぴゅーる)」
「じゃ、その濃いアカシアと、もう一つ買うとしたらどれがいいですかね?」
「んー、全部(再)!」
「なるほど、で、もう一瓶買いたいのですが…」
「これはどう、montagne」
「(montagneって、山か?山の何かの木のことか?)」
「知らないの、山、山(と、両手で山を作る。)」
「あ、解かりますっ。じゃ、それ下さい。」
とても気さくで、楽しいおじさんです。
この国のおじさんって、なぜか日本のようにくたびれずに、とってもいい味を出している人が多くて、このおじさんもすごくいい人でした。
タナの上には、世界各地のハチミツの小瓶がどどっと並んでいて、日本のも某社のチューブ型の容器がありました。


店内左手には、このような試飲コーナーとか、

そのほかにも専門外の私には解かりませんが、巣箱の棚板や、

こんな機具や、

蝋などが展示してあり、おそらく専門の方にはたまらない魅力のあるお店だと思います。
「このお店、始められてどれくらいなんですか?」
「んー、12年以上」
「おお、ホントですか。」
「(手で12を作っている。)」
「あ、解かりますのでっ。(ジャン=ジャックさん...)」


そこで、
これが、買ってきた3種類。

左から、マロニエ、アカシア(とれっ・ぴゅーる)、モンターニュです。
いずれも一瓶2.8 Euros(とれっ・ぴゅーるは3.3 Euros)と良心的な価格でした。
これからバゲット(Maison Kayser謹製)にぬって、楽しく試食してみたいと思います。


このお店、品揃えが豊富なこともありますが、なにより店主のおじさんが、とても気さくで親切で楽しい。また行ってみたいと思いました。
また、世界のハチミツを集めているみたいですので、関係者の方が見ておられたら、一方的に自社製品をお送りしても喜ばれるのではないかと思います。
Les Abeilles: 21 rue de la butte-aux-cailles, 75013 Paris, France
TEL: +33.(0)1.45.81.43.48


ところで、このお店については、昨年現地の情報誌OVNIを読んで知りました。
知っている限りでは、養蜂関係としては、もう一つ記事がありました。このおじさんもいい感じで良い方のようですが、さすがにこれは機会があれば後日。


(この記事は、「みつばちプロジェクト」トラックバックしています。)

昨日のmetro紙

ヴィルパン、演説を前に厄介なことを片付ける


首相は、今日の午後一般演説を行う。
ドミニク・ド・ヴィルパンは、国民議会に対して強硬な手段を講じなければならない。なぜなら雇用に対する闘争運動が先行き不安と社会的緊張を助長しつつあるからだ。政府は最近、教育改革に対する不満と弁護士からの反感を沈めるために努力していた。新教育相の側近であるジル・ド・ドビアンは昨日、フィロン法案の実施の公布を国務院に指示する前に、教育相が労働組合サイドの意見を聞く気持ちを固めたと語った。


懐疑的なフランス人
彼としては、新法務大臣パスカル・クレモンが、フランス・ムーラン女史の機密漏洩に対する、Perben II法の適用による投獄に先立ち、弁護士達の怒りを静める努力をしている。最も異論の多い条文を譲歩すべく、数名からなるワーキンググループが召集されている。
CSAがパリジャン紙のために行った調査によれば、79%のフランス人が、ヴィルパン内閣が100日以内に自分たちの希望、特に失業問題に応えることはないであろうと考えている。
自由主義社会主義かに関するの論議が盛んななか、首相は今日、フランスの社会規範を維持していく意志を再度きちんと表明しなければならない。とりわけ、サービス業と中小・零細企業の潜在的な雇用の可能性に期待していることを示さなければならない。
賃金雇用者達に関しては、安定した雇用経路の確保を公言するであろう。より不安定な立場にある若者や老人の雇用市場へのアクセスを支援するためにも、何らかの体制が確立されなければならない。

これでしょうか?

mouf2005-06-08

この写真は、ルクセンブルグ養蜂教室。

この写真の文面は、
ルクセンブルグ養蜂学校
1856年にHenri Hamet(アンリ・アメ)によって設立された養蜂中央協会の最初の養蜂学校は、同年、上院会計員主席監査員である将軍Hautpoul(オートポール)公爵によって移譲されたルクセンブルグ公園の敷地内に設立された。
この記念すべき養蜂場には、約20のミツバチの群れを収容することが可能で、多数の巣箱と養蜂の器具のモデルを展示していた。後方の広場は、聴講者と蜜を作る植物の見本を栽培するための場所として確保された。
オスマン男爵の都市計画の一環として、この養蜂場も1866年に取り壊され、このため一時的に巣箱をみることができなくなったが、1872年に現在の場所に再建された。
そのとき以来、養蜂中央協会の方針の下で、増え続ける聴講者への現代の養蜂技術の講習は続いている。毎年収穫された蜜は、オランジェリーの秋の展示会でも販売されている。
1991年の新しい計画によって再構成され、ルクセンブルグ養蜂学校は、パリ中心部では見かけることのあまりない養蜂の伝統を後世に伝えている。


その後方の広場から見ると、こういう光景で、たくさんの養蜂箱が並んでミツバチが飛び交っています。

養蜂箱の様子。


入り口にあった案内では、
ルクセンブルグ公園養蜂教室
すべての情報は、午後に養蜂中央協会本部までお問い合わせください。
養蜂中央協会
41 rue Permity, Paris 14区。TEL +33-(0)1.45.42.29.08
理論コース:2月3月の毎週土曜
実践コース:4月、5月、6月、9月の水曜もしくは土曜
       収穫は7月、9月
常設講習会:毎月第一日曜(ただし1月と8月は除く) 
       養蜂中央協会のメンバー全員が受講できます。
新規登録は11月より開始。 


場所は、ルクセンブルグ公園の自由の女神像からペタンク場を過ぎてもう少し奥。
会場はオープンですから、時間がある方はそばで見学できると思います。
(常設で100年以上の歴史があると書いてあります。なお、写真は19時ぐらいの撮影なのですが、この時間はまだ日が高いのです。)